第2言語習得年齢のはなし
こんにちは、がんばすです。
今日は多分かなり雑記的な記事になると思うのですが、わたしが個人的に興味をずっと持っていて紹介してみたかった話を記事にしました。
タイトルにあるように「第2言語習得の年齢」についてです。
わたしが大学時代に学んだことと聞きかじったことをわたしなりに紹介しているだけなので、興味を持たれた方は是非ご自分でも調べてみてくださいね。
この記事を紹介するにあたって必要かは分かりませんが一応前置きとして、ここで「第2言語」と言っているのは「母語以外に習得した言語」のことを指すので必ずしも英語である必要はない、ということを伝えておきますね。
この記事に直接的には関係してこないですが、第2言語というワードは何度か出てくると思うので一応・・・
さて、海外でワーホリや留学する人の目的の多くが「母語以外の言語習得」だと思います。
留学に特に年齢制限は無いですが、勉強をしたり、なにかを学んだり、という話になると何かと若いほうがいいなんて話をよく聞きますよね。
そうなるとやはり行くとしたら一番早くて中学校の長期休みだったり、高校の長期休みだったりでしょう。
でも行けて1ヶ月だったりお金や治安などの心配もあり、なかなかそんな若くから留学を認めてもらえる人も少ないのではないでしょうか。
そうなると今度は大学生になってからだとか、社会人になってお金を貯めてからになりますよね。
そこで疑問に感じるのは「大きくなってからもしくは大人になってから、ネイティブレベルになるほどの第2言語は習得できるの?」ということ。
結論から言うと、まだ解明されていません!
なんだよ!って感じですよね(笑)
ある時期、年齢を超えると第2言語がネイティブレベルにまで習得できなくなると主張する仮設を「臨界期仮説」と言うのですが、
ある言語学者の説では、7歳までに第2言語を学んでいないとネイティブレベルにはなれないだとか・・・
また別のある言語学者の説では、思春期は言語習得に著しく影響を与えるからそれまでに第2言語を学んでいないと・・・
だとか臨界期仮説について調べると5つくらい説が出てくるし、「絶対これだ!」と言われている説は未だありません。
臨界期仮説自体に反対する説もあるくらいなので、本当にまだまだ謎が多い部分なのでしょう。
わたしが知っているある人の話では・・・
父親がドイツ人、母親が日本人の間に産まれ、
6,7歳までドイツにいたから日本へ渡航後もしばらくは日本語は話せず
しかしその後住み続けていくにつれ(もちろん本人の努力もあり)
気づけばすっかり日本語ネイティブ、
むしろドイツ語は日本語を習得した今では忘れ気味・・・
なんて人もいます。
人ぞれぞれで努力の量や質、センスや環境も違うと思うので一概には言えませんが、言語自体人間特有の物と言われていますし、言語研究はまだまだ続きそうですな。
ちなみに今日ざっと読んだ本の中では、大人になってもネイティブレベルに第2言語を習得できる人は全体の5%は存在するとありました。
(参考文献︰Rod Ellis, Second Language Acquisition, Oxford University Press, 1997)
個人的にはもちろんネイティブレベルにまで第2言語を習得できた方が良いと考えているので、この情報を初めて聞いたときは「おっ!」と思いました。
ただそれも個人のセンス、努力に必ずよってくると思うので、努力するのが嫌いなわたしのようなポンコツは全体の5%なんて少ない確率の中に入るわけがないでしょう・・・残念!(笑)
もちろん、5%という数字を見て多いと思い諦めるか少ないと思い自分がその中の一人であると思うかどうかは、あなた次第です。
言語学の研究がもっと進めば、新たな意見も出てくると思いますしね。
言語に限らず何かを始めるのに遅い早いなんて無い、というのがわたし個人の意見です!
ダラダラ書いただけになっちゃいましたが、そんな感じで今日はここまでにします!
ではまた!
Second Language Acquisition (Oxford Introduction to Language Study Series)
- 作者:Ellis, Rod
- 発売日: 1997/04/24
- メディア: ペーパーバック